花束・アレンジメントを長持ちさせる方法を教えて下さい。
<花束・アレンジメントの置き場所>
飾るのに最適な場所は「室内で、涼しく、日が射し込まないところ、エアコンの風が直接当たらない場所」です。
<花束のお手入れ>
◎花束をもらったらまず・・・
ラッピングされているセロハン・和紙・リボンなどは全て外し、花びんや器に水をはって活けて下さい。お水の量は花びんの7~8分目程度が目安です。(出来れば活ける前に、茎の先端を切り直していただくとより良いです。)お花をまとめているヒモやゴムは、付けたままでも取ってもらってもどちらでも構いません。ヒモを取るとお花同士が離れて蒸れにくくなり、通気性がよくなります。ただ、もらった時の束ね方(デザイン)は多少崩れます。
※キレイにラッピングされたものを外すのはもったいない気もしてしまいますが、少しでも長く鑑賞していただくために、お花がしおれたり蒸れたりしないようラッピングは必ず外して下さい。和紙やリボンも一緒に飾りたい場合は、花びんにそれらを巻いてもらったりすると、もらった時の印象を何となく再現できます!
花束に切花活力剤(小袋:写真左)がついていた場合は、そちらを活用すると、お花がよりきれいに咲き長持ちします。当店でお付けしているキープフラワーは、小袋1袋に対し水500mlが目安です。(切花活力剤を使用した場合は、お水が濁るまでは水替えは不要です。茎先端の切り直しだけ行なって下さい)また、お花屋さんやホームセンターなどで切花活力剤(ボトル:写真右)で購入して使用していただくことも可能です。(10円玉を入れる、洗剤を垂らす、砂糖を混ぜる・・・など色々な方法もありますが、やはり専用の活力剤が一番効果的です。)
◎花束を長持ちさせる方法
花束をより長持ちさせる方法は、【切り直し】と【水替え】です。
【切り直し】
茎の先端は雑菌が繁殖しやすく、その雑菌は水の吸い上げを阻害します。こまめに切り口を新しくすることで、お花が水を吸い上げやすくなります。出来れば2~3日に一度、先端を切り直して下さい。また、茎にぬめりがある場合は、手でこするようにして洗い流して下さい。
切り直す際は、茎の断面の水吸い上げ面積を広げるために、斜めに切って下さい(ハサミは花用や園芸用が最適ですが、なければご家庭にあるハサミで大丈夫です)。
【水替え】
お花を活けていると、徐々にお水が濁ってきます。これも雑菌の繁殖によるものです。お花がキレイな水を吸い上げられるよう、水が濁ってきたら新しい水に替えて下さい。水を替える際、花びんのぬめり(雑菌)を取り除くために、花びんをすすぐだけでなく出来ればスポンジ・ブラシなどで洗って下さい。食器用洗剤など使用していただくと汚れをスッキリきれいに落とすことができ、より効果的です。
お花の種類により日持ちが異なりますので、順番に傷んできます。枯れたお花は抜いて下さい。
<アレンジメントのお手入れ>
◎アレンジメントをもらったら、まず・・・
セロハンラッピングを外して飾って下さい。バスケットや花器の中にセットされた吸水性スポンジにお花が挿してありますので、バスケットごと飾れます。(セロハンラッピングは、透明感がありお花がキレイに見えるのでそのまま飾りたくなりますが、そのまま飾るとお花が蒸れて傷みやすいので早めに外して下さい)
◎アレンジメントを長持ちさせる方法
アレンジメントを長持ちさせる方法は、【水足し】と【枯れたお花の処分】です。
【水足し】
アレンジメントのお花は、吸水性スポンジから水を吸い上げます。そのため、スポンジが乾かないように注意して下さい。お水は、アレンジメント背面からだと足しやすいです。
↓アレンジメント背面
バスケットの内側に防水用のセロハンがセットさせていますので、そのセロハンを軽く引っ張って下さい。(陶器など防水性の器の場合は、セロハンが敷かれていないこともあります)
セロハンの内側に、容器の3分の2くらいお水が溜まるように水差しなどで水を足して下さい。セロハンを引っ張っていなかったり勢いよく水を入れると、水があふれたりテーブルににじんだりしますので注意して足して下さい。
【枯れたお花の処分】
アレンジメントは、お花を短く密に挿していますので、どうしても中の方が蒸れやすいです。放っておくとカビてくることもありますので、傷んだり枯れたお花はこまめに抜いて下さい。また、しばらくアレンジメントとして飾った後は、まだ咲いているお花も抜いて小瓶や容器などに活けられる方もいらっしゃいます。その際は、茎の先端を切り直してから活けて下さい(花束の【切り直し】参照)。